本と音とそれから語学、私ブログ。

自分の思いを一つ一つ紡いでいく。

論文:表現について -とある歌を例にー

いかがお過ごしですか。

 

私はバイト三連勤を乗り越え、

今日はお家かふぇごっこをしました。

 

 

バイトも楽しく、

社員さんも優しい方たちばかりで

安心している次第です。

 

 

てなわけで、

今から前説とは全く関係のない話を

からしまーす!

 

今回は完全なる自己満足回です。

暇な方だけで構いません(笑)

 

 

 

私は昔から何かを表現すること

好きなタイプである。

 

 

演劇やミュージカルも好きだし、

歌うことも好き。

 

 

声の通り具合もでかさも

誰にも負けないくらいパワフルだと

勝手に思っているところがある。

 

 

洋服も割と奇抜なのが好きだし、

反対に真っ黒の時は本当に真っ黒。

 

 

 

そんな私が、よく聞く歌手に共通するのが

 

 

歌に自分なりのストーリーを

作り上げられていること。

 

 

おい、どこのプロデューサーだよっ!

声が聞こえてきそうだが、そんなものは無視(笑)

 

 

 

私の幼少期からの十八番歌手である

 

 

中島みゆきさん

 

 

小二の誕生日プレゼントに

彼女のアルバムをねだるくらい

昔から好きだった。

 

 

もともと母が好きで、

毎朝のモーニングコールだったため

否が応にでも耳には入ってきていた。

 

 

 

その彼女の良さに

この歳になって再確認することになる。

 

 

 

中島みゆきさんは

シンガーソングライター

 

 

作詞作曲のほとんどを自身で行う。

 

 

そのセンスがすさまじいのだ。

 

 

 

ちょっとここで、一曲紹介しよう。

 

 

 

私が帰る家はあなたの声がする街角

冬の雨に打たれて

あなたの足音をさがすのよ

 

あなたの帰る家は

私を忘れたい街角

肩を抱いているのは

私と似ていない長い髪 

(ひとり上手/中島みゆき

 

 

私が彼女を好きな理由の一つに

 

 

情景を直接的に描かないところにある。

 

 

 

この曲を十人の人が聴いたら

間違いなく十通りの絵が描かれるだろう。

 

 

まず考えるべきことは二つある。

整理してみよう。

 

(ここからは私のくだらない力説にお付き合いください)

 

 

 

① この情景前の現象

 

これはかなり大切であると考えられる。

 

これは二つ目の表現とも

密接な関係があるのだが、

 

この情景をどこで見ているかである。

 

 

予想A

女性が男性の家に向かう際、

たまたま街角で男性を見つけた。

 

しかし、その隣にいるのは

自分ではない女性だった。

 

 

予想B

もうすでに男性の浮気を女性は知っている

しかし、まだ未練がある。

 

とある冬、雨に打たれながら歩いている際、

皮肉的にその情景を想像している。

 

 

ここの解釈はそのあとの

感情の入れ方に違いを生む、重要な点である。

 

 

 

の場合、

まず想定される感情は

 

驚き+衝撃

 

そのあと、

 

落胆

 

いや、もしかしたら

 

怒り

 

けれど、自分と似ていない女性を見て

 

自身の思い違いによる哀れさに苛まれる。

 

 

こんな感じだろうか。

 

 

一方、の場合、

 

未練を自身で隠すように

何も思い残しがないと思い込ませる

 

 

しかし、自身へのつまらぬ嘘に

悲観的になる。

 

 

じわじわとくる辛さに耐え兼ね、

妄想の世界へと逃避

 

 

私の想像ではこんな感じである。

 

 

それを踏まえて、次にいこう

 

 

 

② そのあとの歌詞をどう表現するのか

 

ちなみに、次の歌詞はこんなものだ。

 

ひとり上手と呼ばないで

心だけ連れてゆかないで

 

私を置いてゆかないで

ひとりが好きなわけじゃないのよ

 

 

の場合、まだ心の整理がつき終えていない

 

そのため、かなり重々しく

息を吸うときに悲嘆的に、真顔での

表現になると考えられる。

 

ただ、それはここまでで、

二番以降は少し違う。

 

 

人間の感情は月日とともに

流動的に流れていくものだと考えられるため

 

 

二番では自身を嘲笑するかのように

軽々しく、少し笑みを浮かべて

 

 

何も未練に思っていないことを表現する。

 

 

しかし、の場合、

 

この部分を自身を嘲笑するかのように

表現するのではないかと考えられる。

 

 

この時点では逃避している。

 

 

そのため、完全に思考は停止しており、

ある意味で自分に悪酔いしている。

 

 

しかし、二番になるにつれて

その酔いもだんだんと醒め始め、

 

当時の悲しみ後悔が蘇ってくる。

 

 

よって、二番を重々しく、

怒り悲しみで苛まれた苦痛

表現すると考えられる。

 

 

結論

冒頭の解釈の違いで、二番以降の表現が

全く逆のものになる。

 

 

そんなドロドロな感情を

若いうちに体験したい方は

 

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島本理生さんのこれらがおすすめ。

 

Redはかなり刺激的なので

午前中に読むことはあまりおすすめしない。

ど深夜に一人で読むことを強く勧める。

 

 

ちなみに、島本理生さんは

アンダスタンド・メイビー(上・下)も

よい作品だと考える。

 

 

身体的な成熟は簡単に分かっても

心理的な成熟は目には見えない。

 

けれど、少しずつ、確実に

大人への階段をのぼっている。

 

それは世間のことが分るようになるから。

 

周囲の人間の秘密がわかるようになるから。

 

かもしれない。

 

Fin.