本と音とそれから語学、私ブログ。

自分の思いを一つ一つ紡いでいく。

せかいのはじまり

ぱっと世界が開ける瞬間、

心臓がぐっとなって、お腹が痛くなります

そして、ふいに車窓を見てしまうのです

 

開けたわけじゃないかもしれない

でも、狭くなんかないし、

その世界を自分がたどってもいいのかなと

思えた気がしました

 

 

 

長いこと、更新しておりませんでした

二か月ぶりくらい

やば・・・

 

一月はもう、年明けたら

試験勉強してましたね・・・

真面目やな・・・わたし

 

そのおかげで、全科目一発合格

再試を逃れ、田舎も逃れるべく、

私は大都会、東京へと旅立ちました

 

 

青春18きっぷ

島根-岡山-名古屋-鎌倉-東京-

高崎-東京-横浜

東京は電車賃が安いのねぇ・・・

さすがに帰りは新幹線でしたが・・・

 

 

大変だと聞いていましたが、

全然そんなことない

めちゃくちゃ楽しかったです

 

歴史が好きなのもあったんでしょうね

安土、彦根関ヶ原、清水、湯河原、熱海

駅の名前を聞くたびに、興奮してました

 

 

そんなことではない、今回書きたいのは

 

5泊6日の関東での生活は

もっと自由で、ゆるくていいんだよ、

人生って

そう教えてくれたのかなと

 

 

今までずっと、「ゆるくゆるく」と

真面目に苦しんでいたんだなと

 

そんなに壁が厚くて、条件あったら

人は寄ってこないと思うよ

 

 

山頂からの夜景を撮りに行くべく

車に乗せてもらっていた時のこと

 

一台も車が通らない道を

スピード上げながら楽しそうに運転する

そのドライバーが放った

 

 

正直、カチンときたけど

でもそれは怒りからじゃないことに

後から気がついた

 

今まで気がつかなかった自分のことを

言葉で指摘された悔しさからだった

 

いや、悔しさでもなくて

嬉しさとハッとした気持ちからかもしれない

 

「言葉にしてくれてありがとう」

素直に伝えられなかったから

そのまま目の前の信号をずっと眺めていた

 

 

 

称賛

期待

 

周囲からこの二つを感じるたびに

なぜか離れたくなる私がいた

 

自分が勝手に感じているだけかもしれず

「何を勘違いしてるんだい?」

ささやく声も聞こえてきそうになります

 

 

 

「素直にありがとう、褒めてくれて」

思えて、言えたら、どれだけ楽でしょう

どれだけ気楽に生きられるでしょう

 

 

でも、褒められたら褒められた分だけ

その人から距離を置かれるのではないかと

どこか一抹の不安を感じてしまう

 

 

あの人は、スキと弱みがないから

 

 

本当は誰よりも承認欲求が高くて

プライドが高くて、

 

歳相応以上のことをすることで

そのプライドを保とうと

必死だったのかもしれない

 

 

完璧じゃないと、必要とされないと

自分が誰よりも傷つく

 

 

これじゃ、嫌われると

 

 

だからどこかで無理して、

いい言葉を並べて、

 

何としてでもそのプライドを

保つ必要があった

 

ああ、めんどくさ・・・

疲れるね、こんな人生

 

 

 

自己中心的(略して自己ちゅー)

 

自分勝手で、自分さえよければ

相手のことなんかどうでもいい

 

そんな意味合いだと思ってた

 

 

でもその意味合いを履き違えた

なれの果てが私かもしれない

 

そう東京に行って感じた

 

 

自分の人生なんだから

自己中心的になるのは当たり前

 

 

なんでこんな簡単なことがわかるまで

二十年かかったんだろう・・・

 

 

自分の学びたいことをはねのけて

社会により必要とされている

職種の人になる

 

楽は楽、だって考えなくても

目の前に道は勝手に広がるから

 

 

でも、ごめんなさい、

多分、そんな人生は私には合わない

 

 

 

この旅が終わって、

岡山からやくもに乗ったとき、

初めて涙が出そうになった

 

 

「帰りたい、戻りたい」

 

 

下北沢の古着屋の店員さん

「いらっしゃいませ」という言葉はない

 

けれど、服のことを聞くと

楽しそうに話してくれる

 

きっと誰よりも服が好きだから

 

 

高崎の古着屋さん

「服のことはよくわかんないけど

この二人の支えになれるなら」

 

高卒でストレスフルな仕事から

ご縁を頼って今に至る店長さん

 

話下手だけれど、

一生懸命しゃべるその姿を

嫌いだと思う人はきっと少ないと思う

 

 

ゲストハウスで三月まで働いて

四月から山梨の私立学校に勤めるスタッフさん

 

 

鎌倉のゲストハウスで出会った宿直さん

大学を半年で辞めて、

はるばる大阪から宿直さんになる

 

一つ上には見えないくらいたくましく、

迷いながらもご縁の中で生きてた

 

 

 

生きることって

そんなに難しくないのかもしれない

 

 

もっと気楽に、気軽に

生きることを楽しんでもいい

 

 

東京が、関東の人たちが教えてくれた

 

 

自分が降りる駅になったから

満員電車で人を押しのけてでも降りる

 

私も申し訳ないと思いながら

キャリーケースをグイグイ押し、

満員電車を降りました

 

でも、誰も文句を言いません

それが何とも心地よかった

 

 

気がつきました、この時

 

東京の人は冷たいんじゃない

他人にさほど興味がないのです

 

 

興味がないからこそ、

どんな格好をしていようとも、

どんな髪色でも、風貌でも

生きていけるのだろうと思いました

 

 

多文化社会・・・、これか、と

 

 

これを心地よいと思い人もいれば

寂しいと思い人もいると思います

 

生きたい場所、自分に合う場所、

 

 

自分の居場所は自分で決めたらいい

 

 

 

そのドライバーが油そば

ご馳走してくれました

 

そのラーメン屋さんで教えてくれました

 

人生って居場所探しの旅だと思う

合わないって思ったら

もっとフィールド広げたらいいし、

もっと知りたいって思ったら

深めたらいいだけ

 

 

 

意外と、人生って単純でしょ?

 

 

 

ほんとだね、ほんとだよ

ラーメンをすすれなかったのは

ほんの少し、泣きそうだったから

 

 

 

 

「あんた、もう少し面白い話できないの?」

 

何かつまらん、愚痴みたいな話をしてたんでしょう

母にそう焼酎を呑みながら言われました

 

 

人と話すときは面白くないといけない

つまんない話をしたら、聞いてもらえない

この話、楽しんでもらえてるかな

 

 

悩みとか、困ってることとか

暗いネガティブな話はおろか

 気がつくと、何を話したらいいのか

わかんなくなり、

話すことが面倒くさくなりました

 

 

でも、もっと単純でよかった

 

 

自分が楽しめる場所にいたらいい

 

 

 つまんないと感じる場所にいなければ

出てくる話は全部、楽しい話

 

 

そのために動くことが

自分の人生に責任を持つことかもしれない

 

 

 

 

私の恋愛観もけちょんけちょんに

ぶった切られ、

(でも、正論やった・・)

 

後日、もう一度会う機会があったので

私がドライバーの恋愛観を

ほんの少しディスリ、

(お互いに変なんよな、きっと・・・)

 

 

このドライバーとの関係を

これからも続けていこうと決めました

 

 

 

 

fukaseという人間に出会って

今まで直視できなかった自分を

客観的に見られるようになって

人生が大きく変わった

 

 

 私の大好きなバンド、セカオワ

そのピアニストがボーカルとの出会いを

こう述べている

 

 

縁とはわからんもんだ

 

 

私にとって、fukaseみたいな人間に

なりうるかもしれない人と

ラーメンすすってるんだから

 

 

多分、話したことも聞いたことも

どれ一つ覚えてないだろうけど、

それくらいできっとちょうどいい

 

 

そんな存在がいると分かってるだけで

安心してるから

 

(直接はとても言えないからここで)

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Fin.