本と音とそれから語学、私ブログ。

自分の思いを一つ一つ紡いでいく。

検索ワード【喜多川泰と伊丹】

こんにちは。

お久しぶりになってしまいましたね。

ちょっと、いろんなことが立て込んでおり

ほったらかしになってました。

 

さてさて、今回は

こんなお話で行ってみましょう。

  1. 本に囲まれた世界
  2. あとがき

 

いっきまーす!

 

1震える手を押さえながら

巡礼の旅

 

つい先日、大阪に行ったのだが、

訳あって伊丹に降り立った。

 

その訳…

それは、

とあるカフェに行きたかったから。

 

Cafe hitoyasumi

http://hitoyasumi.jp/

 

伊丹駅から迷いに迷ってやっと発見。

ビルの片隅にあるひっそりと佇む。

 

ドアを開けると目の前には

溢れんばかりの本たちが。

 

そして、私が席に座り手に取った本。

それが私の夢物語の始まりだ。

 

オーナーの方が注文を取りにくる。

「喜多川さんがお好きなんですか?」

「はい!」

「実はこのお店に、

喜多川さんのFacebookを見て来たんです。」

 

そう、何を隠そう。

私の好きな喜多川泰さんが、

このお店で読書会を開催したのだ。

 

私はFacebookでそのページを見つけ

羨ましいなと思いながら、

いつかこのお店に行ってやろうと

心に決めていた。

 

そもそも伊丹という場所は

喜多川ファンにとっては

もはや聖地。

 

物語のモデルになった本屋さんも

そこに出てくる店主も

伊丹に存在している。

 

私はそんな伊丹のカフェで

ガトーショコラをいただき、

喜多川さんの本をめくった。

 

その時、

オーナーさんが私の元に近寄って、

小さなリングノートを一つと、

小さな大学ノートを渡してくれた。

 

「いつになるかわかりませんが、

絶対にこのノートを喜多川さんに

お渡しします。

良かったらメッセージを書いてください」

 

思わずえぇーーと叫びかけた。

いいんですか。

ここに書いても…

 

私はペンを受け取り

震える手で一文字目を書き始めた。

 

人間とは面白いもので、

唐突にメッセージを書くとなると

何も考えずに書き始めてしまう。

 

なんて書いたかあんまり覚えてないが、

もう少しうまく書きたかったという

後悔が残ったことは覚えている。

 

なんとか書き終え、

名前と日付を記入する。

 

すごいことが起きたぞと改めて実感。

 

ファンレターを書いたことがない私には

もはや現実なんだかなんなんだか

よく分からない時間だった。

 

ただ、いつかはきっと読んでもらえる。

らりほーーー。

 

私の他にも

何枚か既にメッセージを書いておられ、

読ませていただいたのだが、

それぞれ感じ方や思いが違い、

読んでいてそうだよねとか、

こんな感じ方もあるんだなど

さまざまな見方があることを感じた。

 

でも、共通していたものは

喜多川さんの本に助けられたこと

 

いろんな想いを抱えて生きている。

その中にすっと光のように差し込み、

すっと染み込んでいく言葉たちが

私は大好き。

 

そんな時間を過ごし、

私がお店を出ると、

店長さんがやってきた。

 

聞くところによると

喜多川さんの作品のモデルになった人が

この付近で本屋をしてるらしい。

 

私は迷いながらも

教えてもらった道を歩く。

 

そして、伊丹駅の前のビルの一階に

その本屋さんはあった。

その名は

Bookland Friends

http://www.honyakamo.com/

『福に取り憑かれた男』

という本のモデルになった主人が

この店のオーナー。

 

残念なことに私が行った時には

その福男はお出かけ中だったが、

喜多川さんの作品がずらりと並んだ

本棚を眺めながら

思わず本を買ってしまった。

結局、次の日にお金が足りなくて

ローソンATMでお金を下すことになったのだが…(笑)

 

福男のお嫁さんが

会計をしてくださったのだが、

喜多川さんお好きなんですか?

聞いてくださり、

そこからこの店に来た経緯、

福男の店に来られたことの感動を、

ありったけぶつけた。

 

帰る頃には

とてつもない充実感と

この後、親友と合流できる高揚感で

スキップして伊丹駅まで戻った。

 

この後、関西の路線に

ドキドキしながら奈良に無事到着。

我が親友とダラダラご飯を食べ、

その後、深夜まで

グダグダ恋バナをして、

お休みしたのでした。

 

2 あとがき

そんなことがありました。

後から考えたら

けっこうすげーことじゃね?と

我ながらに思ったものです。

 

本が巡り合わせる人との出会い

なんて素敵なんでしょう。

 

やっぱりたまには

外に出るべきですね。

 

Facebookでも

東京や大阪でのイベント情報が

よくあります。

 

遠いから無理だね。

そう思って興味ありのボタンしか

押せませんが、

時には思い切って

行ってみっか!という

ノリと元気

出会いを求めるには

必要なんだろうなと感じています。

 

私も本がたくさんある

カフェみたいな保健室を作りたいな。

 

なんとなく元気が出ないけど、

ここにいたら落ち着く。

 

そんな場所を作れたらいいなぁなんて

思ってます。

 

にしても、関西は路線が難しい。

何回、大阪循環線を

行ったり来たりしたんやろ(笑)

 

関西のことを考えると

もしかしたら東京って

田舎もんも住みやすいんかなと

思いました。

 

もう少し田舎もんにもわかりやすい

表記にしてほしい!と

切実に思うペラでした。

 

では、最後に

リングノートに書いてあった

喜多川さんの言葉で締めましょう。

私の手帳の1ページ目に

書いてあることばです。

人が何かを創造する時、

自分が成長する時

それまでの価値観から自由になるとき

一人で静かに過ごす自分だけの

空間が必要です。

 

そこはまさにあらゆるものが生まれる

夢の泉

Fin.